はじめに
名古屋市内から電車で一時間ほどの距離に、岐阜県・恵那市があります。
都市部からのアクセスがよく、自然豊かなまちなみであることから、近年、若い世代の移住先として注目されつつあります。
GIFU MEMEは、この恵那のまちを舞台に2ヶ月間に渡って繰り広げられる、公募クリエイター向けワークショップです。
都市と地方の二拠点生活を検討されている方、都市部で活動しながら、地域コミュニティとつながり、これまでにない働き方を模索しているデザイナーや、ライター、編集者などのクリエイターのみなさまのご応募をお待ちしています。
【MEME(ミーム)】に込めた思いとは?
地域には、人々の間で長年培われてきた目に見えない手仕事や慣習などの「地域らしさ」があると思います。そうした地域らしさは、生物学的遺伝子【GENE】に対して、文化的遺伝子【MEME】と言ってもいいでしょう。そして、古くから地域に存在するMEMEを掘り起こし、新しい事業やプロジェクトを発案して未来へと引き継ぐ。そんな願いを込めてGIFU MEMEと名付けました。

こんな方を
待っています

1
デザイナー、編集者、ライター、プログラマなどクリエイティブ職の方
2
地方への移住を考えているフリーランス、小規模事業者
3
地域での仕事やプロジェクトの立ち上げ方を実践で学びたい方
4
地域で事業を立ち上げたいと考え、仲間やアイデアを探している方

ワークショップ
参加者限定

移住・週末拠点づくりサポートも充実!
実際に移住を検討されていて、不動産を探している方にはご要望に応じて物件を斡旋いたします。そのほか、コワーキングスペース、週末だけの宿泊施設などを探している方のご相談にも適宜応じます。お気軽にお問い合わせください。
ワークショップ参加後の活動イメージ
二ヶ月のワークショップとプレゼンテーションを経て、そこで出会った地元の方と一緒にプロジェクトを立ち上げたり、おヘマガ編集室からの業務委託案件を受注することも可能です。また今後、本格的な移住や起業を検討される方は、スタッフやディレクター陣のサポートも受けられます。
対象エリア
恵那市飯地町
ー現代の「ムラ」をデザインする
標高600mに600人が暮らす、恵那市で一番小さな町「飯地町」。コンビニも信号すらもなく、決して便利とは言えない町ですが、住人のほとんどが顔見知りで、一年を通した行事や町の手入れもみんなで協力しあっています。素朴な里山の自然、昔からの暮らしの知恵、人とのつながりを感じ取りながら、豊かに暮らしていくための「現代のムラ」のかたちを考えていきます。
パートナー:飯地町(岡田)
恵那市中野方町
ー大江自然農園のブランディング
棚田百選に選ばれた美しい「坂折棚田」があり、日本の田舎の原風景が残る中野方町。2012年に家族でこの町に移住した「大江自然農園」は、無肥料・無農薬の野菜を育て「旬の野菜便」やエゴマ油として販売しています。このチームでは、地域の文化に根ざしながら循環する農を追求する大江自然農園のブランディングを考えます。
パートナー:大江自然農園
恵那市笠置町
ー栃久保地区の魅力を可視化
木曽川沿いの急斜面にある小さな集落「栃久保地区」。江戸時代に築かれた立派な石積みの棚田が広がる地域です。空撮写真からも分かるように周りは山々に囲まれ、各家庭では無農薬の柚子が育てられ、特産品として様々な商品開発されています。このチームでは、他エリアと比べて祠(ほこら)が多く存在し、"神々が宿る集落"とも言われる栃久保地区の特徴を魅力的に発信する方法を考えます。
パートナー:おへマガ(園原)・栃久保棚田保存会(遠藤)
ワークショップ概要
募集定員 | 15名(応募多数の場合書類選考あり) |
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活動内容 | 岐阜県へIターンやUターンで移住してきた多彩なクリエイター陣による講座・ワークショプ、地元キーパーソンが案内するフィールドワークに参加しながら、エリアに分かれクリエイティブ事業プランを構想します。また、ワークショップ最終日に、ゲストや地元の方にむけたプレゼンテーションを行います。 |
活動期間 | 2018年8月4日(土)~9月15日(日) 全4回 |
活動場所 | 岐阜県恵那市 |
参加費 | 無料(現地までの交通費、および飲食費・宿泊費等は実費) |
参加条件 | 「実施日程」のうち、第一回(8/4)に参加でき、かつ合計2回以上(全4回のうち)参加可能な18歳以上の方 |
応募締め切り | 7月25日(水)23:59 必着 受講者の発表は27日以降順次ご連絡します。 |
お問い合わせ | gifu meme 事務局(庭文庫) niwabunko@gmail.com |
プロジェクト・
スケジュール
第1回
8月4日(土)/5日(日)
オリエンテーション&レクチャー
恵那・中津川エリアに移住して活動する多彩なゲスト、およびディレクターの活動紹介と、恵那の歴史、風土、生活スタイルの紹介、およびチームごとに分かれ短いグループワークと次回のフィールドワーク、ヒアリングに向けた活動の準備を行います。
- 10:30
- 恵那駅集合(電車でお越しの方)
- 11:00
- 庭文庫集合(車でお越しの方)
- 11:10
- オリエンテーション
- 12:30
- 市内または会場で昼食(1人800円程度)
- 13:00~18:00
- レクチャーおよびグループワーク
- 19:00
- JR恵那駅にて解散(希望者は宿泊可能)
第2回
8月18日(土)/19日(日)
フィールドワーク&ヒアリング
第一回目のグループワークで決めた「地域×クリエイティブ」の事業プランを元に、改めてチームごとにディスカッションを行います。後半はエリアごとに分かれフィールドワーク、ヒアリングを進めます。また、公開プレゼンに向けた準備も行います。
- 10:30
- 恵那駅集合(電車でお越しの方)
- 11:00
- 庭文庫集合(車でお越しの方)
- 11:10
- オリエンテーション
- 12:30
- 市内または会場で昼食(1人800円程度)
- 13:00~18:00
- エリアごとに分かれてグループワーク
- 19:00
- JR恵那駅にて解散(希望者は宿泊可能)
第3回
9月1日(土)/2日(日)
グループワーク、ディスカッション
第一回、第二回のワークショップを経て、各チーム構想した「地域×クリエイティブ」の事業プランをブラッシュアップします。また、この日にチームごとに役割分担を決め、公開プレゼンテーションのためのプレゼンテーション資料、モックアップなどの制作を開始します。
- 10:30
- 恵那駅集合(電車でお越しの方)
- 11:00
- 庭文庫集合(車でお越しの方)
- 11:10
- オリエンテーション
- 12:30
- 市内または会場で昼食(1人800円程度)
- 13:00~18:00
- エリアごとに分かれてグループワーク
- 19:00
- JR恵那駅にて解散(希望者は宿泊可能)
第4回
9月15日(土)
グループワーク・一般公開プレゼンテーション
一般公開プレゼンテーション
午前中はプレゼンテーションの準備とリハーサルを行い、午後に会場に移動し、エリアごとの事業プランをゲストや地元の方々に向けて発表します。
- 10:30
- 恵那駅集合(電車でお越しの方)
- 11:00
- 庭文庫集合(車でお越しの方)
- 11:10
- グループワーク
- 12:30
- 市内または会場で昼食(1人800円程度)
- 13:30
- 一般公開プレゼンテーション
- 17:00
- 懇親会
- 19:00
- 各自解散(希望者は宿泊可能)
ゲスト紹介
真鶴出版
川口 瞬さん
1987年山口県生まれ。大学在学中に渋谷の本屋兼出版社、SPBSにてインターン。卒業後、IT企業に勤めながら働き方をテーマとしたリトルプレス『WYP』を発行。2015年より神奈川県真鶴町に移住。"泊まれる出版社"真鶴出版を立ち上げる。
空創技研プロペラ代表
櫻井 優一さん
岐阜高専卒、岐阜県庁を経て起業。「テクノロジーの民主化」をキーワードにドローン/ロボットビジネスを手がけながら、地域活動の支援も行う。地域が抱える課題にテクノロジーで解決するための企画を自治体と共同で行い、地域住民を交えたワークショップ等を活用し、テクノロジーを楽しく地域にインストールするのが得意。
石徹白洋品店
平野 馨生里さん
1981年岐阜市生まれ・育ち。慶応義塾大学総合政策学部卒。学生時代にカンボジアで伝統織物を復刻するNPO(IKTT)にてフィールドワーク。地域に根差した伝統文化の重要性を学ぶ。現在、岐阜県郡上市の石徹白(いとしろ)にて、地域に残る野良着などを復刻した商品開発を展開。一方で、地元のお年寄りにお話を聞き「聞き書き集」を発行するなどの活動も行っている。
プロジェクト
ディレクター
影山 裕樹
1982年、東京生まれ。合同会社 千十一編集室 代表。アート・カルチャー書の企画編集のほか、各地でさまざまな地域プロジェクトのディレクションに携わる。近年の主な仕事に「十和田奥入瀬芸術祭」(2013、エディトリアル・ディレクター)、「CIRCULATION KYOTO」(2017、プロジェクト・ディレクター)、ウェブマガジン「EDIT LOCAL」(2017〜、企画制作)など。著書に『大人が作る秘密基地』(DU BOOKS)、『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)、編著に『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社)、『あたらしい「路上」のつくり方』(DU BOOKS)などがある。青山学院女子短期大学非常勤講師。
園原 麻友実
1986年岐阜県生まれ在住。岐阜・恵那山麓ローカルメディア「おへマガ」編集長。京都からUターン後、メディア運営をはじめ、商品開発や地域体験ツアー、古民家をリノベーションしたコワーキングスペース運営、小さく起業する人を生むえなナリワイプロジェクトなどを行う。地域の人との対話を大切に、地域の価値と土地の文化を紐解き、人と地域を繋ぐ様々なプロジェクトを実践中。
百瀬 雄太
1988年東京生まれ、岐阜県恵那育ち。慶應義塾大学総合政策学部卒。在学中は地域型アートプロジェクトの実践研究を行う。卒業後は、医療系システムエンジニアとして働く傍ら、音楽家として舞台音楽監督・作曲等を行う。2015年3月恵那へUターン。現在は、庭文庫の店舗運営担当。
中田 実希
1990年沖縄生まれ。大阪市立大学法学部卒業後、イベント企画会社勤務。東京在住中、批評家 若松英輔氏に師事する。2016年3月、岐阜へIターン。恵那市地域おこし協力隊として、移住定住相談や空き家バンク運営などの業務を行う。2017年から出張古本屋庭文庫をスタート、翌年4月には実店舗開店。庭文庫の広報およびイベント担当。